高校見学

今日は高校見学をしてきました。
学習発表会という名称でしたが
学習発表もさることながら学校の雰囲気に圧倒されました。

まず校門を入ってから度肝を抜かされました。
どこかのホテル庭園か皇居公園かと思うほど
木々がきれいに生い茂っていました。
東京ですのに…。
ただ雑然と木が生えているのではなく
調和のとれたというかきれいに剪定されて見栄えが
よくなった樹木の森と言う感じです。

校舎も昭和一ケタの時代からある校舎を
いまだに使っているそうなのですが
汚くなっているという印象は全くなく
現代だからさらに新鮮味を感じるような
美しさを感じる校舎でした。
僕の通っていた中学のほうがよほど汚いという印象です…。
昭和初期と言うこともありまして大多数の校舎は
平屋建てでした。広大な敷地があるからこそできる
ことと言えます。

環境は素晴らしいのですが
その中で行っている教育も素晴らしい。
今日は生徒が普段行っていることの発表会だったのですが
その内容がすさまじかったですね。
カヌーを作ったり，学校が持っている森を自分たちで育てたり
自分で普段使う服を自分で研究して作ったりと普通の中学生や
高校生がすることとは全く違うことをやっていました。
この学園は幼稚園から大学相当教育までを一貫して行っている学校です。
机に向かう勉強というよりは人間としてどういう人間に成長できるかということに
重きをおいているようなのでカリキュラムも独自色満載でした。

寮生活がカリキュラムに組まれており少なくとも１年間は
寮生活をしなければならないそうです。
そんな寮生活のなかでは生徒たちは完全なる自治を目指している
そうです。大人が介入しないということです。
そんな任せて大丈夫かねと思いましたが実際はさまざまな係や
上級生の仕事っぷりで非常に密度の濃い寮生活を送っているようでした。

給食は毎日生徒が分担して作っているそうです。
今日も昼食は生徒が作ったものをいただきましたが
非常においしかったです。こんなにおいしい給食があるのかと
思いましたが生徒の手作りであるということを聞き，さらに驚きました。
野菜は自家栽培だそうです。
ニンジンの甘さやケーキの味の上品さなどそこらの売っている品より
はるかにおいしい食事をいただきました。

生徒観についてですが
普通の学校離れしたさまざまな活動を通して
独自の価値観が形成されているなと思いました。
価値観が違うと不信感を抱くものですがそういう不信感は抱きませんでした。
品の良さを感じたからです。
食事で話をしても発表をしている姿を見ても品の良さは
随所に見てとれました。
僕もこういう品の良さを手に入れたいなと思う品の良さでした。
そして自ら考えて行動するということを徹底的に訓練しているようで
意欲ややる気の高さに驚かされました。
やらされている感が全く感じとれません。
非常にまじめさを感じました。

まじめなことをまじめに実践するということは
非常に格好いいことだなと僕は思いました。
あえて不まじめに行動する学生がいますが
そっちのアピールよりも真面目に実行するという
姿勢のほうがはるかに好印象ですし美しく見えます。
この学園の生徒はやるべきことを自分なりに噛み砕いて
解釈ができているなと感じました。


いろいろ羅列しているとキリがありませんが
今日は非常に感動が多い見学会となりました。
レポートにどうやってまとめようかと悩んでいますが
月曜日は別の提出物もあるのでそれも急ぎたいと思います。
それではおやすみなさい。